あひろぐ

オタク特有の語りたい病が発症したときに自分の思っていることを長文ツイート代わりにまとめていきます

刹那にかける恋はなび 感想

※終わったルートから追記していきます

※バリバリにネタバレあり

公式サイト

crystalia.amusecraft.com

 

 

 

パルヴィ√

実は一馬くんの妹弟子だったパルヴィたむ、よくある家柄の跡継ぎ問題で因縁のある腹違いの姉(No1の最強トッププロ)に勝つためになんやかんやで謹慎になって暇な主人公と猛特訓したり禁術でチートしつつプロの世界を駆けあがっていく。というお話

良かった点としてはパルヴィがアホほどたそかった点(〇〇たそ~、と呼びたくなりようなロリロリしさに対する評価のことです。)、パルヴィの能力がまあまあかっこよかった。

 

不満点として二時間前読んでたストーリーではまだジムバッジも持ってないくらいくそ雑魚だったパルヴィが二時間ちょいくらいでいきなりチャンピオンと戦えるくらいになった割には地味な特訓しかしてなくて若干尺足らず故の説得力のなさが出てしまってた点。(でもポケモンRTAも二時間ないくらいらしい)

ラストのお姉ちゃん戦ではボコボコにされる→特訓の成果もあり何とか耐え→禁術で逆転勝ち、

その後和解シーンもほぼなくあっさり仲直りというところが一番残念。せめて二人きりの会話でもう少しお互いに理解を得られたんだ...良かったね....と思える描写が欲しかったマジで。なんで数クリック前ほぼ殺し合いみたいなことしてたのに笑顔で一緒にバーベキューしとんねん。

 

パルヴィの能力は守護霊(神)に供物をささげることでパワーアップしたり相手の天呪(所謂魔力、NARUTOでいうチャクラみたいなもの)を無効化したりするもので「何かを犠牲にする、犠牲にしたものの重さで効果が上下する」ものだったんですが

中ボス戦で好物が二度と食べられなくなる、

終戦では剣を握れなくなることを対価として使って結果エンディングではNo.1になってすぐ剣士を引退するという桐生一馬ムーブをすることになりました。

もう主人公とは恋仲だったわけだし思い出を忘れる、とか主人公と触れ合えなくなるとかやらないかなと期待しましたがそこまででもなく。

妄想だけ語るなら主人公との思い出をなくしてもう一度惹かれあって思い出を作り直していく、っていうエピローグがあってもよかったのかなと。

審神者系の能力なんで過去作でもあった何かにリンクしないかなーと思いましたが今のところは無さそうです(本作の時系列的には前の方だから仕方なしか)

 

まあCRYSTALIAのいつものサブヒロインでこんなもんか、くらいの評価でした。

でも前作のルージュやデスよりはわずかに良かったです。(単にパルヴィがかわいかっただけ説もある)

 

 

小鞠√

デカパイ妹√。

ざっくりあらすじは主人公と妹は父親が起こした事件により天涯孤独、そんな境遇で主人公たちを拾ったヤクザのボスみたいな人と撫子たちとの協力もあり決別。その後もちょっかいをかけてきたので父親の過去とも向き合いつつキッチリ決着つけたるわ。というお話。

他のルートではヒロイン自身に焦点が当てられていたのに対しこちらは剣士の在り方、主人公たちの過去に焦点を当てておりヒロインである小鞠自身へのフォーカスという意味では控えめでした。

 

メインの敵であるヤクザのボス九曜さん、この人がまあ最後までやってみると意外にも魅力的でした。

武士たるもの戦いの中で死にたい、雑魚はカス、剣を握れるうちに価値あるやつに殺されたい(これが主人公に固執する理由になってます)。みたいな歪んだ願望・思想を持っている人で作中で暗躍する際も私欲のために動いても私利のためではない所がどこかストレートに憎めない所があったり、改心した時の表現もこんな悪い人でも大切なものがあるじゃないか、的な気持ちの良い内容でした。

 

良かった点としてはやはり先述した通り敵キャラとの決着はスッキリするシナリオになっていた点。

主人公はエピローグでプロ剣士を引退して道場の師範をやっているのですがここで父親の信念である「カッコよく在れ」を教え子に説いた所で終わる、という締め方も綺麗でよかったです。

残念なところでいうとヒロインである小鞠の存在感が若干薄かったな~という点。

勿論主人公の心身の原動力になってるので物語にはちゃんと介入しますが主役はあくまで主人公、小鞠主観での人間としての成長や活躍といった場面が薄かったのでヒロインの魅力部分がいまいち感じられなかったです(背の割に乳でかいことくらい)

あとは名前のみでしたが紅月ヒロインの梨々夢が出てきたのはプチ嬉しいポイント。

 

まあこちらもストーリーが多少良かった分キャラ薄味でパルヴィ√とほぼ同じくらいの感想、CRYSTALIAのいつものサブヒロインだね、くらいの評価でした。

 

 

 

撫子√

今作のメインヒロイン、銀髪だらけの朱雀院姉妹の最後の一人でしたがこれがまあ~~~かわいかった。朱雀院といえば無印の椿、都子はどこか心に影をもったクールビューティーのイメージでしたが撫子は完全に真逆で天真爛漫のバカキャラでした。それでも朱雀院特有の強スンギ天才キャラで蒼の彼方のフォーリズムの明日香に近い感じでした。長女の紅葉もある程度は自由人でしたが撫子はそのさらに上をいく自由人、いつもは面倒くさい朱雀院本家も結構軽くあしらっていたところが印象的です。(椿はあんなに苦しんでたのに・・・。というか全員そろってみると椿だけあんなに実力にコンプレックスを抱えるのもわかる)

今回は絆、白刃よりも紅月に近いテイストでしたがスポ根とはまた少し違う剣士の矜持、剣士の本懐とは何かに主題を置いているようでした。

剣で惹かれあい最高の好敵手となった主人公と撫子が真剣勝負をし、その中で剣士として互いのすべてをぶつけ合う最高の刹那の迎えるためプロを勝ち上がり相対する。というストーリーで、後半強くなりすぎた撫子と対等に戦うため主人公は能力で命を削りボロボロになりながらも主題である刹那と自分の命を天秤にかけた末、刹那を取り最終的に引き分けその代償として主人公は二度と剣を握れなくなりました。

それでも話の締めとしてはこれでよかった、最高の瞬間を迎えることができて良かった、というハッピーエンドという形で終わりました。

 

この√の特徴としてはシナリオにおける明確な敵や障害は少なく、終盤で出てくる愛し合う剣士同士が至上の刹那を迎えるにはどちらかの命を散らすことと同義だけどそれでいいのか?という命題のみでした。

本気出したら死んじゃうかも・・・→俺は死なないから大丈夫、本気を受け止めたるわ→引き分け→主人公半年昏睡後遺症あり(全然大丈夫ではない)→でも最高だったぜ、というのがラストの大まかな流れ。

こうして書くとすっごくチープに見えてしまいますがそれなりに文章にも説得力ありましたし共感できずとも理解はできる剣士何たるか、を語った良いシナリオだったと思います。以前のように戦闘描写も無駄に長すぎなかったので好印象でした。とはいえ紅月には全然届かないかなといった印象。ヒロインを3人に絞るなら各シナリオにもう一味ギミックが欲しかったというのが本音です。

 

総評としてはほぼ予想通り紅月に近い路線でありつつも下位互換かなといった感じで某批評サイト的に言えば77点くらいです。とはいえ美少女ゲームの評価なんてどんなに内容が良くても不満は出るのでこのゲームやらなきゃよかったみたいなことはないです。が予想を超えてほしかったというのも事実ですね。

 

激熱ポイントとしては過去作の紅月から引き続き登場した旭さん(敬意)が旧篁組の技を使っていたところが最高でした。燕三連、金剛砲、そして天元斎命流が出てきた所はさすがにテンション爆上がり、いい意味?でより性格悪そうになってたしマジで輝いてた。

 

朱雀院4姉妹はついに全員出尽くしてしまったので次回のKATANAシリーズはどこに焦点が当たるのか楽しみですね。個人的にはそろそろ学園やプロのトーナメントや試合にフォーカスを当てる内容はやり尽くした感あるのでまた退魔士路線でいくのかどうなのかといったところですが銀髪キャラはいてほしい。

ダイナーシリーズでもユニカが銀髪だったし、きっとCRYSTALIAは実績もある銀髪キャラを次回も登場させてくれるでしょう。

(今回も風嶺はピンク、朱雀院は銀髪でイメージが固まった感ありますが白刃の茉莉花が風嶺なのに銀髪なのは単に人気でそうだったからなのか・・・?)